動脈硬化・種類

病気の中には大まかな病名や発病原因は同じでも、病態の違いや発症部位の違いによって別々に分類されているものがあります。
動脈硬化でも部位や原因などの違いによって分類されているのです。
ここでは、動脈硬化にはどのような種類があるのかについて解説していきます。

動脈硬化の種類について

動脈硬化はその名の通り、心臓から全身に通じる動脈血管が硬化することで起こる疾患です。
つまり、動脈がある部位であればどこでも動脈硬化は発生するわけです。
そして、動脈硬化を引き起こす原因は多々あり、部位の違いや原因の違いが動脈硬化の種類そのものとなるのです。

では、動脈硬化にはどのような種類があるのでしょうか。

アテローム性粥状動脈硬化

アテローム性粥状動脈硬化は、血液中のコレステロールや中性脂肪の数値が高まることを原因として発生します。

白血球の一種であるマクロファージは、コレステロールなどを捕食して再利用しやすくする働きを持っていますが、コレステロールが多いとマクロファージの残骸がお粥のようなドロドロしたアテロームと言う物質に変化して血管の内膜にこびりついてしまいます。

内膜に付いたアテロームは蓄積するとプラークという棘状の物質になり、血栓の原因になってしまうのです。

中膜硬化

メンケルベルグ型硬化とも呼ばれている中膜硬化は、血中のカルシウム量が増大することによって発生する動脈硬化です。

中膜硬化は外膜・中膜・内膜と三層に分かれた血管の中膜が硬化するのが特徴で、硬くなる一方で時に血管が破れるほど脆くなってしまうのが特徴です。

心臓近くの大動脈や下半身・首の動脈に多く見られます。

細動脈硬化

細動脈硬化は動脈から繋がる毛細血管に高血圧を原因とする硬化が起こる動脈硬化です。
主に脳や腎臓などの毛細血管に発生します。

細動脈硬化が起こる部位は、毛細血管によって血流を維持しているため少量の血栓でも強い影響を受けやすいのが特徴です。

それに加えて、毛細血管は強度に劣るため細動脈硬化を起こすと血管壁が破れやすくなってしまうという欠点があるのです。

種類の違いから来る合併症の違い

このように、動脈硬化は原因や部位によって様々に分類されます。
発症する部位の違いはそのまま動脈硬化の合併症に茂影響を及ぼします。

アテローム性粥状動脈硬化

アテローム性粥状動脈硬化は、動脈硬化の代表的な症例とも言われるほど多くの合併症をもたらします。

発生した血栓が飛んだことによって脳や心臓に血管障害をもたらし、脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症などの原因になります。

中膜硬化

中膜硬化は、心臓に繋がる大動脈で起こりやすい性質を持っているため命に関わる可能性の高い大動脈破裂を引き起こしてしまうことがあります。

大動脈破裂は早期発見と破裂前の治療が生存率上昇に関わる為、発見が遅れると手遅れになりやすいのです。

細動脈硬化

細動脈硬化は毛細血管に対して発生する為、脳卒中や脳梗塞だけでなく腎不全の原因もなります。

これは、腎臓は多数の毛細血管が集っており送られてきた血液を濾過する働きを阻害する為です。

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