高血糖

血糖値は高すぎても低すぎても健康に悪影響を及ぼすものと言えます。
低血糖は貧血や失神を招き、高血糖は動脈硬化や糖尿病の原因となります。 特に高血糖状態が続くことで起こる糖尿病は一生完治することがない病気なのです。
ここでは高血糖の原因や予防・治療について解説していきます。

高血糖の傾向と対策

動脈硬化は、生活習慣病と深い関係がある疾患の一つです。
高血圧・高脂血症、そして高血糖といった生活習慣病の原因が重なることで発病リスクが増大する傾向を持っています。

特に高血糖は糖尿病の原因にもなるため、日々の予防が肝心であるといえます。

高血糖とは

高血糖は、血液中のブドウ糖濃度を表す血糖値が標準値よりも上回った状態のことを言います。

空腹時の血糖値の標準は110mg/dL未満で、111〜125mg/dLで糖尿病予備軍、125mg/dL以上から糖尿病という判断基準があります。

血糖値は食事後に上昇する性質があり、健康診断で正確に測る為には前日から絶食する必要があります。

ブドウ糖の働き

血糖値の根拠となるブドウ糖は、炭水化物や糖分が消化の段階で分解されて生成されます。

ブドウ糖の多くは膵臓で分泌されるインシュリンの働きで筋肉細胞のエネルギー源となる中性脂肪やグリコーゲンに合成されます。
残りのブドウ糖は脳細胞のエネルギー源として消費されます。

つまり、身体を動かすためにはブドウ糖は欠かすことの出来ない重要な栄養素なのです。

高血糖の原因

糖尿病の発病原因ともなる高血糖の原因は単純なものではありません。
一般に言われる「糖分の摂りすぎ」の他には、「先天的なインシュリンの分泌・効果の低さ」「後天的な膵臓の機能低下」など遺伝的な要因などがあります。

糖尿病は生活習慣病の一つとされているため、「自堕落な生活をしているから糖尿病になる」という偏見が付きまとっているといえます。

しかし、実際には患者自身に非がないにもかかわらず発病していることもあるのです。

高血糖の症状

高血糖の症状としては「強い空腹感や喉の渇き」「全身の倦怠感」「トイレが近くなる」「皮膚の乾燥・かさつき」などが挙げられます。

これらの症状は加齢と共に現れる老化現象の一環としても起こるため、自分では気付きにくいこともしばしばです。

高血糖の予防・治療

高血糖は一生治らないといわれる糖尿病と違って、生活習慣の改善や適切な治療を受けていれば確実に治る疾患といえます。

高血糖の予防や治療には何が効果的なのでしょうか?

運動療法

血中のブドウ糖を効率よく消費するには、運動が一番です。
しかし、食後に運動すると逆に血糖値が上昇することがあるので食事前か、2時間程度のインターバルを置いてから行うのが良いでしょう。

適した運動としては、ウォーキングなどの有酸素運動が挙げられます。

有酸素運動は始めてすぐにブドウ糖の消費が始まり、15分から30分ほどで脂肪の消費に切り替わる性質があるからです。

食事療法

ブドウ糖の原料となる糖分や炭水化物は食事を通して摂取するものです。
つまり、食事の見直しによる食事療法は、高血糖の予防・治療に最適な方法なのです。

血糖値の上昇を防ぐ為には、綿密なカロリー計算と糖分の摂取量を抑えた献立作りが必要になります。

ビタミンA ・ビタミンB1・ビタミンCやタウリンを含む食品の摂取も欠かせません。

薬物療法

血糖値が高く、糖尿病に発展する可能性が高い高血糖患者や生来的に膵臓の機能が低い人の場合は、インシュリンや血糖降下薬の投与による薬物療法を行ないます。

高血糖や糖尿病に対する薬物療法では、投与後に急激な低血糖状態が起こる場合があるため飴玉やジュースなどブドウ糖を摂取しやすい食べ物や飲み物を用意しておく必要があります。

動脈硬化のリスクを上げる原因について、さらに詳しく読みたい