脳卒中

脳は心臓と共に生命活動の中枢を担っています。
脳は意識的な行動だけでなく無意識の内に行われる呼吸や消化などの生命を支える活動の全てを水面下のうちに行っています。
もしも、脳の機能が病気によって阻害されるとどのような影響が出るのでしょうか。脳に起こる脳卒中について紹介していきます。

突然起こる脳の病気・脳卒中について

普段から健康に気を使っている人でも、身体の中までは健康診断などで精密検査を受けるまでは完全に把握できないものです。
そのため、気付かない内に病気を患い症状が進行しているケースも少なくありません。

特に、生命活動や意識を司っている脳は突然病状が発生してしまうことが多いのです。

脳卒中とは?

脳卒中は、脳血管の異常を原因として起こる病気である「脳血管障害」の中で、急激に症状が発生する病気のことです。

詳しく言えば「急性の脳血管障害」で医学的には「脳血管発作」のことで、脳梗塞や脳出血なども当てはまります。

脳卒中は急激に起こる性質があり、適切な治療を早急に行なわなければ後遺症も大きくなり命に関わる事態に発展しやすいのが特徴です。

発症の原因

脳卒中の原因として大きな比重を占めているのが動脈硬化です。
動脈硬化を起こした血管に発生する血栓は、血流によって破砕され他の血管に押し流される性質があります。

脳に血液を送り込む脳血管は他の血管に比べて細く、流されてきた血栓によって閉塞しやすいという弱点があります。

つまり、動脈硬化を発症することは脳卒中の発病リスクの増大に大きな影響を与えているのです。

症状について

脳卒中を引き起こすと、血管障害を起こした血管に繋がっている脳組織にダメージが起こります。

脳組織にダメージが及ぶと、脳組織が司っていた身体の機能が働きにくくなります。
また、血管が繋がっている脳組織だけでなくその周辺の脳組織にも機能不全が起こります。

治療によって脳血管の血流を確保できても、ダメージを受けた脳組織は完全には回復しないため脳卒中の患者は後遺症に悩まされることになるのです。

治療と予防

脳卒中を予防する上で重要なのが、高血圧の予防です。
高血圧は動脈硬化の原因となるだけでなく、脆い脳血管を破損させてしまう原因にもなるのです。

高血圧の原因となるのは、塩分の取りすぎや肥満など食習慣に関係するものです。
塩分量を控える為には、出汁を強めにとって薄味にするのが良いでしょう。

肥満の解消にはウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

治療について

脳卒中の治療は、症状に合わせて行われます。
脳動脈瘤がある場合は、血管にクリップを掛けて血流を制限したりコイル充填術で破裂しないように凝固させたりする必要があります。

脳血管が閉塞して脳梗塞を起こしていた場合、カテーテルを通して血栓溶解剤を注入して治療します。

リハビリについて

脳卒中に対するリハビリには、「治療前から行う急性期のリハビリ」と「治療後に行う慢性期のリハビリ」の二種類があります。

急性期のリハビリは発症によって動きにくくなった手足の関節が固まらないようにするために行われます。
慢性期のリハビリは脳卒中によって後遺症を受けた機能を回復させることを目的に行われます。

脳卒中によってダメージを受けた脳組織は完全に回復しないものの、充分なリハビリを行えば周辺の脳組織が機能を肩代わりするようになるのです。

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