肝臓・新陳代謝

昔から肝は「人体の中で大事な役目を持つもの」として扱われてきました。
現代においても、肝の字を当てられた肝臓は人体を健康に保つ上で大きな役割を担っていると認識されています。
肝臓を大事にすることは動脈硬化防止においてどのような役割を果たすのかについて紹介していきます。

肝臓を大事にして動脈硬化を防ぐ

肝臓は、身体を維持する上で重要な機能があると同時に唯一自己再生能力を持つ臓器であるという特別な力が備わっています。
しかし、その特別さゆえに病気が進んでも自覚症状が出にくいため「沈黙の臓器」とも呼ばれることもあります。

肝臓はどのような役目を持っていて、どのような形で動脈硬化に関わるのでしょうか。

肝臓の主な働き

肝臓には消化器官としての働きと、身体に必要な栄養を使いやすい形にする代謝機能、不必要な異物や身体に悪い物質を分解・無害化する解毒機能などの役目を併せ持っています。

そのため、人工的に再現すると大規模な化学工場と同等の大きさになると言われており、人工臓器の研究が他の臓器と比べて進んでないようです。

消化器官としての働き

肝臓は胃から小腸に繋がっている十二指腸に胆汁という消化液を分泌する働きを持っています。

胆汁には脂肪の分解作用があり、脂溶性ビタミンであるビタミンA・D・E・Kなどの吸収にも利用されます。

胆汁はその後、消化物と共に大腸に運ばれ胆汁酸として吸収された後肝臓に戻されるリサイクル構造になっています。

代謝機能

胃や腸で消化・吸収された食べ物は肝臓を通じて全身に運ばれます。

炭水化物や糖分を分解して出来たブドウ糖は糖代謝によってグリコーゲンに合成され、一部が肝臓に蓄えられます。

肉などのたんぱく質は肝臓で各種アミノ酸に、脂肪分は中性脂肪やコレステロールに合成されて、細胞単位で使いやすい形にした上で全身に送り込まれるのです。

解毒機能

アルコールや薬などの身体に影響を及ぼすものは、肝臓によって無害化された上で排出されます。

たんぱく質を分解する過程で発生するアンモニアも肝臓で処理されて尿酸に変換された後排出されます。

肝臓と動脈硬化の関係

肝臓は動脈硬化と一方ならぬ関係を持っているといえます。
特にアテローム性動脈硬化の原因ともなる悪玉コレステロールの生成は肝臓で行われているからです。

また、肝臓の代謝機能に異常が出れば、全身の細胞を新生させる新陳代謝にも影響が及びます。

肝機能の低下は、全身の不調につながり動脈硬化を引き起こす原因にもなるのです。

肝臓の労わり方

肝臓は日々の生活の中で傷つきながらも人知れず補修しながら活動を続けている臓器です。
しかし、再生能力があるからといって無闇にお酒を浴びるように飲むのは禁物です。
お酒は脂肪肝や肝硬変の原因になり、肝機能の低下を招くからです。

肝臓を労わるのにぴったりな食品として、しじみが挙げられます。
しじみには肝臓によい必須アミノ酸のタウリンが豊富に含まれており、消化にも良いのです。

しじみを食べるだけでなく、酒を一滴も口にしない休刊日を作って肝臓に無理をさせないことも大事です。