女性・動脈硬化

年齢を重ねるとどうしても病気に悩まされるようになるものです。どんなに健康に自信があっても身体の衰えは確実に進み、血管や心臓に影響を及ぼします。
動脈硬化も老化によって発生しやすくなる性質があり、特に女性に多く見られるようになります。
女性の高齢化と動脈硬化の関係について解説していきます。

女性に起こる高齢化に伴う動脈硬化

病気の発病リスクを高める因子は、生活習慣や食生活などに潜むものがほとんどですが一つだけ例外があります。
それは「老化」です。

老化は代謝活動で発生する活性酸素や細胞分裂によって遺伝子が限界に近づくことなどによって発生すると考えられています。

老化と動脈硬化の関係

年齢を重ねるごとに進む老化は、細胞単位で身体の健康を衰えさせていきます。

筋肉は萎み骨格は細くなり関節痛に悩まされ、ちょっと転んだだけでもケガしやすくなってしまいます。
外見上はシワや白髪などが目立つようになり、身体の内側では心臓・血管などの循環器や内臓の機能が衰えていくのです。

そのため血管が傷つきやすくなり、血中の脂肪の処理能力が低下して動脈硬化を起こしやすくなるのです。

高齢の女性に動脈硬化が多くなる理由

統計では、50代を過ぎた頃から女性の動脈硬化が増えていくというデータがあります。
女性は男性に比べて若いうちの動脈硬化が少なく、高齢化と共に動脈硬化の発症が加速する傾向にあるようです。

女性特有の能力である子供を産み育てる力は年とともに衰え、50歳代に達すると月経が停止し閉経にいたります。

閉経が起こると子宮の働きも大きく衰え女性ホルモンであるエストロゲンの分泌も低下します。

エストロゲンと動脈硬化

エストロゲンには女性らしい身体つきや働きを維持する力があることが知られていますが、カルシウムの流出を抑えて骨の強度を維持する機能や善玉コレステロール(HDL)の生成を助ける機能もあるのです。

また、アテローム性動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制する抗酸化作用もあり、月経があるうちは女性に動脈硬化は滅多に起こらないのです。

更年期障害との関係は?

女性に動脈硬化が起こりやすくなる年齢と言うのは更年期障害が起こる時期でもあります。

更年期障害は50歳ごろからの更年期に起こる閉経によるエストロゲンの減少によって起こる身体の変調で、情緒不安定や骨粗鬆症を起こすようになります。

動脈硬化は更年期障害の合併症の一つとして数えられており、明確な因果関係を持っているものといえます。

対策は?

更年期障害を経て起こる女性の動脈硬化には、閉経によって減少したエストロゲンを補うホルモン補充療法が効果的です。

ホルモン製剤や大豆に含まれるエストロゲンと同じ働きを持つイソフラボンを摂取することで、エストロゲンの分泌減少をカバーするのが狙いです。

しかし、エストロゲンの過剰摂取は子宮がんなどの女性特有のガンの発症リスクを高めてしまう恐れがあるため、医師の指導の下で行う必要があります。

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